先生と花火

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次々と上がる花火を見ているうちに、あっという間に時間は過ぎ、花火大会は終わってしまった。人々は潮が引く様にいなくなった。 「学会はうまくいった?」 静けさを取り戻しつつある砂浜を眺めながら、彼が言った。 「うん、うまくいったよ」 私は短く答えた。 「そっか。よかった。あ、お腹空いてるよね。直接来ちゃったもんね」 「うん。港屋の天津飯食べたいな」 「俺も」 私達は港屋に向かって歩き出した。
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