数分間で死にそうな肺炎とは

新型コロナの肺炎で死亡を聞くと　私は35歳の元気な頃　インフルエンザ？で肺炎になったことを思い出します。

年末　私は　姉の家に泊まり（近くの小学校でインフルエンザが流行っていたとは知らず）数日 遊んでから　実家に帰りました。　

実家で 2～3日して　急に寒くなりました。　
私は疲れも出て　師走の忙しさで　少し咳が出るけど、熱も無いし　アレルギーと思い、お風呂に入り　寝ました。
夜中　2時ころ　暗い中　異変が起きました。　
自分の息が熱く　熱が出て　急に咳が出だしました。　咳は止まらなくなり　息ができない激しい咳になりました。　
つまり　どういう咳かというと、息を吸う前に　早く強い咳が出て　1秒も息ができない。例えば　0.3秒くらい息を吸ったら次の咳が出て　咳の方が息より長い。　しかも強い咳が　次から次へ出続けるのです。
息がまともにできないって　こんな苦しいのかと　分かりました。
10分内…　いや　数分だったかもしれません。咳のたび　火花が飛ぶようで　とても長く感じました。
息をするのに必死で　とても苦しく　あえぎました。　
しまいに咳が出るたび　胸がチクチクしてきました。
『このまま咳がもっと続いたら死ぬな』と　思いました。
苦しい咳は　数分で止まりましたが　年よりなら　体力が持たず　死んでたかもしれません。
新型コロナの肺炎で 老年や病気の方がお亡くなりになるのが　分かります。
菌に勝つには体力の元気も必要そうです。

その苦しい咳は　ほどなく減ってきましたが、胸が痛くなり　その後　苦しい咳が出るたび　胸がチクチクしました。　たぶんその時　肺が出血してたのだと思います
でも　もう息はできたので　私はそのまま朝まで寝ました。
じゅうぶん寝て　熱も下がり　家で　のんびりできたのは良かったです。
何もしないで食事が出て　親に感謝！

次の朝も連発咳が出ましたが　息はできるし、風邪なら寝れば治りそうかな？
ダメだ！年末だー！　病院は土曜日は午前中、日曜は休み、12月29日～正月まで病院が休みだ～！　やっぱり　咳の薬は欲しい！　あわてて　近くの病院に行きました。
医者も聴診器で音を聞いて
「少しおかしいが（レントゲンしても　病院は休みになるし）治らなければ再診」と 言うことになりました。
正月前後は　病院も休みが多くて要注意です！
4月からの連休も同じです。　注意しないと病気は長引きます。
実は　肺炎が　風邪と違うのは　治ったわけじゃないんですよね。
でもまあ　私は薬で咳も軽くなり、寝て治すことにしました。

年越しまでに　菌はもうどこかへ消えましたが、私の咳は　朝と夜に　連発で出ていました。
幸い　私は2階　両親は1階。　強い咳は朝や真夜中で　布団の中だったため、両親はインフルエンザにかかりませんでした。良かったー。
新型コロナも　病人の部屋や階を分けられれば　うつる確率がへると思います。たたし　新型コロナはインフルエンザと違い、健康な人は陽性でも　症状が出ないというのが怖いですね。

薬を飲んだ私は　朝夕の寒い時間しか連発咳が出なかったので、まだ　
『ただの風邪で　すぐ治るだろう』と　思ってました。
年末は家事手伝いもサボったし　良く寝て　食べて　過ごしました。
正月明けも　同じ朝夕の咳がありました。　私は少々の咳では　病院は行かず、
怠けて　寝て治そうと思いました。　
寝るのは良いけど　咳が続くなら病院に　行くべきでした。

やがて正月も終わり　私は電車の混雑を避け　東京行の新幹線に乗りました。
3時間で行く快適な速い新幹線で、景色を見ながら　お弁当も食べ、2時間ほどたち、新幹線のイスに座ってただけなのに、また　咳がぶり返しました。
少し苦しく　長い　連発咳です。
「早く着かないか新幹線！」　超特急が遅く感じました。
怖い肺炎はムリすると再発するようです。ガラガラの新幹線で咳をしまくり　アパートにたどり着きました。
ひどい咳は治まりましたが、これはもう　病院に行くしかない。

「もう風邪の発症から2週間近く。治らないのはおかしい」　
私は病院に行き　医者は　私の胸のレントゲン写真をとりました。
レントゲンの結果を待つ間　急患が入って　私は最後の患者となりました。　
病院の待合室も寒くなって　夕方の咳が出始め　長居は　苦しかったです。
往診に呼ばれた私は　レントゲン写真を見て
『肺が全体　真っ白けできれいだな』と　思いましたが　
医者は「こりゃいかん。明日　入院...」て･･･
入院になってしまいました！
レントゲンは白いのは　悪いのかー！　知りませんでした。
私は「でも　1人だから　田舎に帰って　入院したい」と言ったら
医者に「そんなことしたら再発して　死んでも知らない」と言われました。
『肺炎て　そんなに怖いものなの？』と　知らされました。
医者の言葉は難しいのでわかりませんが、
たんも血が混ざってて　あの咳のチクチクは　血が出て血く血くなのかと分かってきました。
やがて病院の人が正面入り口を閉め初め、会計が終わった私は　人生の終わりのような暗い廊下を通って　裏口から　出されました。
アパートに帰って　しかたなく入院準備をして　家に電話したら、
母が「見舞いに行く」と言ってくれました。救いはありがたい！

病院に入院したら　医者が検診で
「肺炎は1週間くらいじゃ　レントゲンに変化ない。2週間くらいしないと」
「えー！」
長い間　放って　もはや菌も出なかったのに　朝夕の咳くらいでそんなに長くかかるのか？　内臓の病気は恐ろしいなー。
結局　1か月近く入院。　
ぜんそくの人の咳の方が　よほど苦しそうでしたよ。
でも肺炎でも　入院しない人もいました。
片肺なら良かったのかもしれない。　両肺は　やばかった。
息ができなかったのは　そのせいか？

入院中　母が来てくれて安心し、しばらくすると　私も元気で飽きてくる。
病院は暖かいから　大した咳は出ないのに　何で入院？
『正月明けでベッドがあいてたんでしょ！？』と　勘ぐりたくなる。
だって点滴だけで　食べて寝て　家にいても同じじゃない？
でも　肺炎は2週間も　風呂は「禁止」でした。
「たいへんだ。汚ねー」家なら　風呂　入ってる。
私ったら　こっそり　病院の洗面所で　体をふきましたわ。　
当然　頭も洗えません。1度外出許可が出た時に　私はアパートで　こっそり髪を洗って乾かして戻りましたわ。ワルワル。　
これを読んで　もし肺炎の疑いがある人は　しばらくお風呂入らない方が　治りが良いかも？　2週間では「体のアカ」じゃ　死にませんわ。
でもやはり家ではお風呂に　入っちゃいますね。　いかんいかん！
病院の方が安全です。2週間くらいで　体を拭かせてくれました。

そして4週間くらいでようやく退院
『まあ　退院すれば　すぐ　元気になる』と　思いきや　甘かった！　
退院後　アパート近くを散歩したら　1時間でクタクタに疲れました。
35歳で　高齢老人の体力だった！　それが日々続く。「どんだけー？」
退院しても　「半年くらい」体力が　ガタ落ちでした。　
肺炎にかかった他の人も　そう言ってました。
だから　入院するような肺炎は　老人や病人には　後も怖いですよー。

その後　肺炎は治ってもタバコを吸えば　咳が出る。　
（肺炎の後　自然に禁煙はできます）
コンサート行けば　ドライアイスでも咳が出ました。
煙は吸わなくていいけど…
息や風を吸えるのは　素晴らしいことです！　

当時は　エアコンの院内感染などもあってか？？
私は10年くらい　体力の年平均より　少しマイナス体力だったような気がします。体力も大事です。
肺炎で死んでしまったら　伝えられないので　
患者側の　急な肺炎を知りたい方のお役に立てればと(無駄と思うが）
書いてみました。

肺炎は人により　病により(コロナとインフルエンザでも）違うと思いますが　熱がある息のできない肺炎は　数分で生死が分かれるかもしれません。
新型コロナは肺炎も多いようなので　お気を付けてくださいませ。　
かかっても　治るほうを望みます。
年配の方は　公園で歩くなど　体力も付けておきましょう。（無理せず運動）
元気なほうが　生きる力になると思います。