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クリスマスの夜
私は この4月から高校3年になった
仁海ゆうこ
帰宅部
カレシいない歴 3ケ月
去年のクリスマスまで付き合ってた
茗荷冴月くんに
クリスマスの夜 ふられた
「俺 もう勉強忙しいから」
とか 意味不明な理由で
「俺のこと忘れて」
と言われた
「えっ?」
と驚く私に
「ホッとしたでしょ!」
と彼は言った
彼は私に
「コレ お別れ記念品」
とプレゼントらしい包みをくれた
「開けてみていい?」
と聞くと
「ダメ!」
と言う
「いつか連絡するまで開けちゃダメ!」
と彼は言った
「いつかって?いつ?」
相変わらず面倒くさいヤツ
「俺が大学に受かったらだ」
「その時は、また仲良くしてくれるの?」
「君も大学に受かればね」
ニコリともせず 彼はそう言った
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