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西に向き始めた強烈な陽差しの眩しさに目を細めながら、道を歩く。姫路城へ向かって外国人観光客が歩いて行く。真っ正面に見える貫禄のある姫路城は暑さの中でも大きく構え、今日も観光客を迎えていた。
(綺麗になった、か……)
嬉しさとくすぐったさ、そして不思議な気持ちを抱えながら帰路を軽い足取りで辿った。
帰宅すると母が待ち構えていた。
「お帰り」
かなり強い意を決したような眼差しを向けてくる。少し眉を八の字にさせ、リビングのテーブルに腰掛ける。私もその前に座った。
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