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頭の中は不倫をしてしまった罪悪感と、翔太に裏切られた悲しみでぐちゃぐちゃだ。
あまりに突然の出来事で…
全然頭の中を整理することなんてできない。
…だけどいつまでもこうしてここに蹲っているわけにもいかない。
あたりは真っ暗で雨が止む気配はまるでなく、むしろ勢いは強まるばかり。
さっきまでの人通りが多かった道とは異なり、ここは人はおろか車さえも滅多に通らない。
…早く帰らないと。
本当はこのままこの雨に打たれ続けて消えてしまいたい。
…何もかも忘れてしまいたい。
…消えてなくなってしまいたい。
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