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そこからとにかく駅の方に向かおうと歩き出した、が。
数歩進んだところで、全身から血の気がスッと引いていくのが分かった。
あ……さっきと同じ………
目の前がぐらりと傾き、とっさに手をついてその場にしゃがみ込む。
…私はなんて弱いんだろう。
自分で不道徳なことをしたくせにまともに歩けないほどのダメージを負ってるなんて。
ほんと…勝手な女だ。
家に帰りたいのに体がいうことをきかない。
情けなくて一度止まりかけた涙が再び溢れてきた。
…きっとバチが当たったに違いない。
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