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明るい未来(4)
37週0日。
子宮口は2cm指1本分開いてきてるらしい。
先週と変わらず。
胎動が多いのと、張りがあるのは伝えた。
助産師さんとも面談して、バースプランを最終チェック。
俺の希望。
・もち悠斗くんと一緒に産みたい。
・自分の好きな体勢で産みたい。
フリースタイルとかいうヤツ。
・陣痛中、お風呂に入れたら入りたい。
・カンガルーケアがしたい。
・へその緒は夫夫どちらかが切りたい。
こんな感じかな。
あと、龍の預け先が気になるから、出来たら悠斗くんと一緒に入室させて欲しい。
あくまで順調なお産の場合のバースプランで、緊急な場合は病院の指示のもと手術…も致し方ない。
検診も終わり、マタニティスイミングへと向かう。
今回は夫夫で来たので、悠斗くんも参加する事になった。
夫夫で来たら、一緒に参加していいと知ってたので一応二人分の水着を持ってきてた。
プールに入る前には、入念にバイタルチェック、体調管理をされる。
ヨガの姿勢で水に浮いたり、ペアになり肩を押されて底に沈められ腹式呼吸での呼吸法をやったり。
いつもは同じ妊夫さん仲間とやるんだけど、今日は悠斗くんとペアになる。
プールで歩くと腹が浮いて軽い!
今日は、早くに息が上がり、いつもより5分早めに切り上げた。
終わりにもトレーナーさんから体調を確認され、血圧測定をして終了。
ふぅー!
プールに入るのは気持ちいいけど、水からあがると腹が重い。
シャワーを浴びて更衣室で着替えるのも、悠斗くんが手伝ってくれた。水で濡れた水着は脱ぎづらく、パンツ履くのも一苦労なんだ!笑
併設のカフェで休憩して帰る。
一人の時もこのカフェで休憩して帰る。
また二人で手をつないで歩いて帰る。
腹を擦りながらニマニマする。
なんか幸せだ。
「ほら、悠斗くん、心配しなくても大丈夫だったでしょ?心配し過ぎだってー。」
「いいんです。僕が優一さんについててあげたかったんです。楽しかったし。」
「うん。ありがと。」
悠斗くんの仕事は忙しい。
だけど、ここ!という時は、必ずどうにかやりくりして俺の傍にいてくれる。
ここら辺の悠斗くんは、本当にすごい!
俺の発情期とか、怪我で入院した時とか、龍の行事だって、俺だけで行くからいいって言ってもきちんと仕事をこなして時間を空けてくれる。
はぁーっ!
歩きながらトントンと強めに腰を叩く。
ふいぃーっ!
立ち止まって悠斗くんの手を離す。
腹が重くて腰が反り返る為に、反対に両膝に手をついて腰を丸める。
悠斗くんがピンポイントで一番効くところを指圧してくれる。
「うー、そこ。気持ちいー。」
はぁぁぁーっ!
プール上がりだからかな。
腰が怠い。
ふぅーんっ!
さっきより更に強めに拳で腰を叩く!
歩いては立ち止まる。
いつもはゆっくり帰っても正午にはマンションに着くのだけど、同じ時間に出てきたのに今日は既に12時30分を過ぎてる。
まだマンションにすら着いてない。
「優一さん。」
「う?何?」
「気づいてます?」
やわやわと俺の腰を揉みながら、悠斗くんが首を傾げてる。
何に気づいてるって?
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