12月16日

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「なんか、ありがとね。ちょっと元気出た」 駅に着くと、なつはぽそっと呟いた。 「明日からも、まあ、ちょっとずつ頑張ってみるよ」 なつの顔はこころなしか、さっきより明るさを取り戻している気がした。 「応援してる。私は一生、なつのファンだからね」 私はニヤッと笑ってそう言った。 なつは笑いながら手を振って、駅に入っていった。 背中の楽器がさっきより小さく見えた。
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