0人が本棚に入れています
本棚に追加
俺が住んでる街は不思議なことが沢山ある。幽霊に妖怪に神様、いろんなものが街を漂っている。
これから話すのは、僕が体験した話。
まずはこの話から…
「夜中に響く声」
これは、俺がこの街に来た時に初めて体験した怪奇だ。
まあ、お金ないしアルバイト探してたんだよ。でも、なかなか見つからないわけ。それで、夜になっても探してたんだよ。そしたら
「オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ」
まるで、獣のような声が背後から聞こえてきたんだ。何かと思って後ろを振り返ると、人影があったんだ。
その人影は結構遠くにいたんだけど、やけにでかいんだ。成人男性の身長が170ぐらいだと考えると、その人影は成人男性よりもはるかにでかい。そう考えていた次の瞬間
「キョエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ」
上空からだった。上を見ると、鳥だろうか…とても大きい影がいた。街灯でうっすらしか見えないが、確かにこっちを向いている。やばいと思ったが、足が動かない…
人影もこっちに近づいて来ている。二メートルどころじゃない…四、五メートルある…
だめだ 逃げ切れない。
「お兄さん大丈夫?」
声だ…女の子の声だ。どこからするんだろうと思って探してみた。
「上だよー」
あの鳥だ。あの鳥から聞こえてくる。
「君がしゃべってるのか!?ぼ、僕をどうする気だ!?」
鳥に話しかけると、鳥の上から頭が出てきた。
「あの大男から助けようと思っただけだよー」
そう言うと、鳥が降りてきた。それと同時に、人影が走ってこっちに向かってきた。
「やば お兄さん早く乗って」
鳥の上には16ぐらいの少女が乗っていた。僕は、動くようになった足で全力で走って、鳥に飛び乗った。
「行くよ。お兄さん」
そういうと、鳥は羽ばたき、その場を離れた。
「いきなりでごめんね。僕はこの街で悪い怪奇を退治する仕事をしてるんだ。とりあえず、僕が住んでる神社に行こうか。」
最初のコメントを投稿しよう!