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「お前には教育が必要だな」
運転手が帽子を取るとそこには、中学時代に俺達のせいで学級崩壊が起き、ノイローゼで退職した元担任が蔑んだ目で俺を見つめてきた。
「政府の情報網を使ってこのバスに乗る情報をキャッチした俺達は、特別プランでこのバスの席を押さえたんだ」
「そ、そんな。だから乗車券の種類で区別したのかよ。ははは‥ 」
完全に俺の負けだった。だが諦められなかった。俺は元担任に銃口を向けて
「誰も近づくなよ。おい、早くバスを止めろ! 死にたいのか? 」
「ふふふ、解った。誰も近づかないよ。願い通りにしてやるよ」
キキキキー
元担任は猛スピードで走るバスに急ブレーキを踏むと、ものすごい衝撃が走り同時に乗車口が開いた
「うわあああ」
ガシャーン
「ご乗車ありがとうございました」
立っていた俺は勢いでそのまま車外に放り出され即死した。
これも全て奴らによる計算だったのだろうと思う。今まで苦しめた人間1人に対して家族や友人など何人もの憎悪を生み出すとは今となっては知る由もなかった。
だがこの私刑計画にはある陰謀があった
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