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EP1-2
珈琲おかわりお持ちしました。
しわがれた声で着物姿の幼女が珈琲を運んできた。
「千代ちゃん、ありがとう」
結はニッコリと珈琲を受け取る
「次ちゃん付けしたら殺すと言ってませんでしたか?」
千代と呼ばれた幼女がしわがれた声でニッコリ微笑む。
おお、怖…と結がオーバーなアクションを取る。
翔が仕切り直す。
それで、どのような事を…高橋さん。
「えっと、皆様が描くストーカー像と違わないと思います。」
目を泳がせながら高橋美里は言葉を零す
「夜、彼の家の電気が消えるまで窓を見ていたり」
「彼が出すゴミを漁って生活物を見たり」
「出かける彼の後を尾けて、他の女性と会っていないか確かめたり」
「へぇ~いい趣味してますねぇ」
結があっけらかんと言い放つ。
「結、お前真面目にやれよ」
翔が結に遂に痺れを切らしてきた
キッと、高橋美里は結を睨み、落ち着くために深呼吸をした。
「さぁ、お願いします。お金もキッチリ払います、どうか私と彼の縁を切ってください。」
そう言って高橋美里は頭を下げた。
頭を下げる高橋をじっと見据えながら珈琲を飲む結
ん~と、唸りながら頭をかく結
「嫌っすね。切らないっすわ。」
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