EP1-3

1/1
前へ
/8ページ
次へ

EP1-3

「は…?」 キョトンと高橋美里は目を丸くした だからぁ…と結は面倒臭げに言った。 「あなたと彼の縁は切りたくないです、って言ったんですよ~」 あっけらかんと珈琲に手をつける。 その刹那、高橋美里は席をおもむろに立ち結に飛びかかった。 「どうして!どうしてよ!あたしがストーカーだから?人選んで商売してんじゃねぇぞ!」 血走った目で高橋美里は右手を振り上げた マスターが腰に手をかけ、カチャリと金属音がした。 「ええよ、才蔵、わしがやる」 その瞬間、千代があっという間に高橋美里を組み伏せた。 興奮している高橋はどんどん激昂していく。 「離せ!離せよ!ガキが口出しする問題じゃねぇんだよ」 千代は冷たく目を細める。 「ガキはあんたじゃ。戦争も知らん小娘が言うじゃないかえ。」 千代が絡めとった腕に力を込める あぁぁ…と高橋美里は呻いた。 翔は動転して、結に問いかける 「前から思ってたけど千代さんって…」 「あぁ、ハイランダー症候群って言って…」 「小僧…余計なことを言うな…」 千代が結を一喝する 翔…千代さんとマスターだけは怒らせちゃダメだよ?とにこやかに言う。 「それよりも、結、お前が高橋さん怒らせてんだよ、なんで依頼を受けないんだよ」 「小娘…落ち着け…胡散臭い小僧じゃがこやつは仕事だけはちゃんとする。」 高橋は千代に解放されぐっと怒りを込めて椅子に座り直した。 「どうして…縁を切ってくれないんですか?」 高橋は結に問いかける
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加