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EP1-3
「は…?」
キョトンと高橋美里は目を丸くした
だからぁ…と結は面倒臭げに言った。
「あなたと彼の縁は切りたくないです、って言ったんですよ~」
あっけらかんと珈琲に手をつける。
その刹那、高橋美里は席をおもむろに立ち結に飛びかかった。
「どうして!どうしてよ!あたしがストーカーだから?人選んで商売してんじゃねぇぞ!」
血走った目で高橋美里は右手を振り上げた
マスターが腰に手をかけ、カチャリと金属音がした。
「ええよ、才蔵、わしがやる」
その瞬間、千代があっという間に高橋美里を組み伏せた。
興奮している高橋はどんどん激昂していく。
「離せ!離せよ!ガキが口出しする問題じゃねぇんだよ」
千代は冷たく目を細める。
「ガキはあんたじゃ。戦争も知らん小娘が言うじゃないかえ。」
千代が絡めとった腕に力を込める
あぁぁ…と高橋美里は呻いた。
翔は動転して、結に問いかける
「前から思ってたけど千代さんって…」
「あぁ、ハイランダー症候群って言って…」
「小僧…余計なことを言うな…」
千代が結を一喝する
翔…千代さんとマスターだけは怒らせちゃダメだよ?とにこやかに言う。
「それよりも、結、お前が高橋さん怒らせてんだよ、なんで依頼を受けないんだよ」
「小娘…落ち着け…胡散臭い小僧じゃがこやつは仕事だけはちゃんとする。」
高橋は千代に解放されぐっと怒りを込めて椅子に座り直した。
「どうして…縁を切ってくれないんですか?」
高橋は結に問いかける
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