147人が本棚に入れています
本棚に追加
/99ページ
目覚めの と熱
眠い・・・。叶芽のことが気になってなかなか寝付けなかった。
コンコン
部屋のドアのノック音が聞こえた。
「はーーい」
半分、寝ている状態で返事をする。
「おはようございます。失礼いたします」
礼儀正しい言葉遣いで入ったきた。
「天都様、朝ですよ、起きてください」
俺の耳元で俺を起こそうとする。瞼が重くて目を開ける気にならない。でも、声からしてケガはだいぶ良さそうだな。よかった。安心すると、少し叶芽をからかいたくなった。
「んー」
俺は、叶芽の言葉を無視して布団を頭までかぶって起きたくないアピールをする。叶芽の呆れたようなため息が聞こえた。
「どうしたら、起きますか?」
まさか、こんなこと聞いてくるなんてちょっと予想外だ。無理やり布団を取ると思ったのに。なら・・・
「キスしてくれたら起きる」
体をよじらせて、叶芽の目を見て言う。正直、そろそろ次の段階にいきたいところだった。ハグの次はキス。なら、この状況を利用しないてはない。
最初のコメントを投稿しよう!