目覚めの  と熱

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目覚めの  と熱

眠い・・・。叶芽のことが気になってなかなか寝付けなかった。 コンコン 部屋のドアのノック音が聞こえた。 「はーーい」 半分、寝ている状態で返事をする。 「おはようございます。失礼いたします」 礼儀正しい言葉遣いで入ったきた。 「天都様、朝ですよ、起きてください」 俺の耳元で俺を起こそうとする。瞼が重くて目を開ける気にならない。でも、声からしてケガはだいぶ良さそうだな。よかった。安心すると、少し叶芽をからかいたくなった。 「んー」 俺は、叶芽の言葉を無視して布団を頭までかぶって起きたくないアピールをする。叶芽の呆れたようなため息が聞こえた。 「どうしたら、起きますか?」 まさか、こんなこと聞いてくるなんてちょっと予想外だ。無理やり布団を取ると思ったのに。なら・・・ 「キスしてくれたら起きる」 体をよじらせて、叶芽の目を見て言う。正直、そろそろ次の段階にいきたいところだった。ハグの次はキス。なら、この状況を利用しないてはない。
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