桜はかく語りき

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桜はかく語りき

穢れることなく咲き誇る桜の木。 春を象徴する薄桃色の可憐な花びらは、毎年人々の出会いと出発を祝い、離別を惜しむ。 これは、「桜」を名前に持つとある町での話である。 その桜の木は、町を護り、愛でられ、恐れられていた。彼の桜はこう語る。 「私を忘れないで」 、と。
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