さて、どこからツッコもうか

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 とある教会にて。ここで、結婚式が行われていた。  神父の前に、緊張した面持ちの新郎新婦が立っている。誓いの言葉が今、交わされようとしていた。  周りの大勢の人達がその様子を見守る。  神父はまず、新郎に視線を向け、   『新郎。あなたはここにいる者を、病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、妻として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?』 という花言葉を持つ花を新郎に手渡す。  花を受け取った新郎は『はい、誓います』という花言葉を持つ花を神父に渡した。  次に神父は新婦に視線を向け、 『新婦。あなたはここにいる者を、病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、夫として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?』 という花言葉を持つ花を新婦に渡した。  それに対し新婦は『はい、誓います』という花言葉を持つ花を神父に渡した。  すると、神父は『では次に、指輪の交換をお願いします』という花言葉を持つ花を新郎新婦に渡す。  新郎新婦は互いの左手の薬指に結婚指輪をはめた。  その様子を見届けた神父は『それでは、誓いのキスを』という花言葉を持つ花を新郎新婦に渡した。  その言葉で緊張が高まる二人。  まず、新郎がぎこちない動作で、新婦の顔を覆っているベールを上げる。露になる強張った表情の新婦の顔。  そして、新郎は新婦の両腕に手を掛け、誓いのキスをした。  その直後、周りの人達が席を立ち上がり、パチパチパチと新郎新婦に向けて一斉に拍手を送るのであった。  照れ臭そうにする新郎新婦。  こうして、二人の永遠の愛が約束されたのであった。
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