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二人が愛を誓い合った場所は『ラワフ』という名の国。二人はそこの住人であった。
そこでは年に一度、花言葉のみでの会話しか許されない『フラワーデー』という日がやってくる。
もし、その日に花言葉以外の方法で会話をしてしまった場合、その日の間だけ花の姿に変えられてしまうという罰を受ける。その罰は誰が与えてきているのかはわからない。神なのか悪霊なのか悪魔なのか誰なのかが未だ明かされていないのだ。
何故かは不明だが、その国にはそんなルールがあり、毎年やってくるフラワーデーに苦しめられてきたのである。
ではこの国から出ればいいのでは? と思う者もいるだろう。確かにそれで解決出来る場合もある。
しかし、それはラワフ人ではない場合である。ラワフ人の血を受け継ぐ者は、何故かどこの国にいてもフラワーデーはやってきてしまうのである。
二人はラワフ人であった。
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