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皆が突如現れた彼らに呆気に取られていると、近藤が意気揚々と言う。
「実は先程この3人が屯所を訪ねて来て、壬生浪士組への入隊を志願したんだ。
出身地や入隊志望理由など様々な内容の話を行い、彼らは我々と同じく尽忠報国を掲げる誠の武士であると判断した。
よって、彼らを仲間として迎え入れる」
そう、この臨時の集いは新たに壬生浪士組へ加わる事となった者達の紹介の為に開かれたのだ。
「(ああ、悪い知らせではなくて良かった。
壬生浪士組は新たな隊士を募っている最中だものね、いつ隊士が増えてもおかしくないわ。
これから楽しくなりそう!)」
葵は悪い知らせでは無かった事に胸を撫で下ろすと共に、3人の新たな同士達に目を輝かせた。
「なんだ、そういう事か近藤さん。
壬生浪士組がもっと賑やかになりそうだな!」
「新隊士か。 俺は歓迎だぜ!」
藤堂・原田も葵と同じく心を踊らせているようで、その様子が普段よりも声色が少しばかり高くなっていた。
「君達、自己紹介を」
近藤に促され、3人は名乗り始める。
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