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「沖田先生、隣に居る方のその声色、口調……もしかして女子ですか!?」
「ああ、実はそうなのです。 彼女は河合葵。
女子ですが歴とした隊士ですよ」
葵は会話の隙を見て自己紹介しようと思っていたが沖田が代わりに行ってくれた為、"よろしくお願いします" と言って3人に会釈する。
しかし、彼らは明るい表情をしていなかった。
「失礼ですが、女子が武士道に携わる必要は無いのでは?
どうせ剣術だって男に敵う訳が無い」
──────プツリ。
恐らく他の2人の気持ちも代弁しているであろう蔵之助の発言に、葵の顬に一瞬にして青筋が立ち、怒りが激しい波のように全身に広がって行く。
「予定変更よ。
この3人を連れて壬生寺の境内に行きましょう」
その声は沖田が今まで聞いた事が無い程低いものであった。
しかし、新入隊士はそう言って踵を返した葵の顔に憤激の色が漲っている事を知る筈が無く。
「(うわ……これは相当怒ってるな。
俺にはこの怒りを鎮められそうにない)
分かった。
それじゃあ3人共、壬生寺で稽古を」
沖田のその言葉に頷き壬生寺へと向かった。
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こんばんは。
味噌らーめんです。
本日は是非とも皆様と共有したい物があり急遽メッセージを追加しました。
実は先日、ご縁があり酒井雅楽頭家の酒器をお迎えできたのです😭🙏
本小説の時代より100年ほど前に作られたもので、蓋・側面・持ち手に剣酢漿草の家紋が描かれています。
損傷が著しいジャンク品ですが、酒井雅楽頭家の歴史を感じる物を入手でき感無量です。
よろしければ皆様もご覧下さい︎︎︎︎︎☺︎
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