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とある料亭。
今日は、ここで縁談がある。
「いやあ、うちの倅とお見合いするなんて嬉しいですなあ」
「本当に」
いやいや、待て待て待て。
縁談があるとは聞いていたけど。
少女は、俯いていたが、少しずつ顔を上げ視線を目の前の少年に移した。
青と黒が混ざった髪、端正な顔立ち。
これが、世で言うイケメンと言う奴かもしれない。
まさか、幼馴染と縁談だなんて聞いてない。
少女の名は、茅森由弦。
幼馴染の少年の名は、猪瀬双葉。
ただの普通の少年と少女ではない。
怪異に対応するための家系に生まれた、退魔師だ。
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