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「もう少し歩こうか」
「うん」
手を繋いで歩くのは、慣れていたが好意に気付いてから、意識してしまう。
「足、痛くない?」
「へ?ああ、大丈夫だよ」
「おいで」
そのまま抱き寄せられた。
よく、こうしていたな。いつもより双葉が大きくみえる。
やっぱり、男の子なんだなあ。
「由弦の秘密は、必ず守る。アイツも含めて守るから」
「うん。ありがとう。大好き…です」
「俺も大好き」
婚約者同士になった由弦と双葉。
それを遠くから見守る、両家の両親。
「悪いな。こんなこと頼んで」
縁側で2人を見つめる。
「気にすんな。昔からの戦友じゃねぇか!」
「由弦ちゃんの秘密は、必ず守るわ。双葉も知っているんでしょ?」
双葉の母親らしき女性が言う。
「知ってる。だから、遠回しで頼んだんだ」
「あの2人なら、大丈夫な気がする」
「それならいいけどな」
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