第1話 大好きな幼馴染は、婚約者

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「もう少し歩こうか」 「うん」 手を繋いで歩くのは、慣れていたが好意に気付いてから、意識してしまう。 「足、痛くない?」 「へ?ああ、大丈夫だよ」 「おいで」 そのまま抱き寄せられた。 よく、こうしていたな。いつもより双葉が大きくみえる。 やっぱり、男の子なんだなあ。 「由弦の秘密は、必ず守る。アイツも含めて守るから」 「うん。ありがとう。大好き…です」 「俺も大好き」 婚約者同士になった由弦と双葉。 それを遠くから見守る、両家の両親。 「悪いな。こんなこと頼んで」 縁側で2人を見つめる。 「気にすんな。昔からの戦友じゃねぇか!」 「由弦ちゃんの秘密は、必ず守るわ。双葉も知っているんでしょ?」 双葉の母親らしき女性が言う。 「知ってる。だから、遠回しで頼んだんだ」 「あの2人なら、大丈夫な気がする」 「それならいいけどな」
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