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「招待状を送り付けてきた時点で、彼らは反省なんて微塵もしてませんよ。逆に、彼らは何を先輩に求めて、そんなことをしたんだと思います?」 「ただの当てつけだと思ってた。私のことを馬鹿にするために、送り付けたんだと思ってた」 「仮にそうだとして、先輩はどう思いました?」 「惨めだった。絶対許せないって思ったよ」  息に熱が混じるのを感じて、慌てて心を落ち着かせる。あの白い花柄の、可愛らしい招待状のことを思い出すだけで、腹の底からこみあげてくるものがあった。晴也は私の汚い感情を前にしても、至極冷静に頷いていた。 「当然の感情ですよ。例の二人は、先輩をわざと怒らせて苦しめようとしてるんだと思います。先輩が今回のことを吹っ切って、幸せになるのを阻止してる」 「……それは考えすぎじゃないのかな」 「考えすぎだったとしても、少なくとも先輩は今、確実にそういう状況に陥ってる。俺、先輩には幸せになってほしいんです。今の先輩は、憎しみに囚われて、辛いことを何度も思い出しているじゃないですか」  晴也は怒りの混じった瞳で見つめてきた。  彼が私の計画を止めようとしているのは分かっている。前を向いて、あの二人を忘れて幸せになれと言おうとしているのは分かっている。私の代わりに怒ってくれていることも、痛いほど分かる。
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