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「邪魔者」「お荷物」などという言葉で何かと理由をつけては、私を遠ざけて顔を合わせたら嫌味をぶつけられる日々。
それだけでなく、私の足が動かなくなってからすぐに、メイコさんは私を天井裏の狭い小さなこの部屋に閉じ込めたのだ。
祖母がこの世を去ってから、どうも不幸の女神に愛されるようになってしまい、このザマだもう心身ともに限界なのに。
三人は絶対この部屋に訪れることはなく、用件があるのなら、ガクかメグを通さないと近づくことすら煙たがられる。
(私が何をしたって言うの……?)
あんなに大好きだった祖母の顔も成長とともに薄れて記憶の彼方に流れていく。
今の私にはそれが一番悲しいことだった。
いつまでこんな孤独な世界の真ん中で幸せを夢見ながら生きないといけないのだろう。
いや、もうそんな夢を抱くことすら馬鹿げているかもしれない。
私は幸せを夢見てる孤独な儚い少女とでもいうのだろうか。自分で言って呆れてくる。
そこには手を差し伸べてくれるような人など、誰も訪れたことはないのに。
「着きましたよ!じゃあ私は、お部屋に朝食を運んでおきますね!ごゆっくり!」
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