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「彼女ならきっと待っててくれると思うが…」
「何言ってんだよ。
俺は、いつ、戻れるかわからないんだぞ。
俺のことなんかさっさと忘れて、誰かと幸せになってくれりゃあ良いんだよ。」
「好きな人と離れたままだなんて…僕には考えられませんね。」
彼は至って冷静な男だが、その反面、愛するクロワを追い、旅に着いて来るほどの情熱を持っている。
結婚してしまったら、意外と束縛家になるのかもしれない。
「俺にはやることがあるから仕方ないんだ…」
「何なんです?リュックさんのその…やることというのは…」
「あんたには信じられない話だと思う。
こんなこと話したら、あんたは俺のことを馬鹿だと思うだろうけど…
俺は、海底神殿を探してるんだ。」
「海底神殿…?
そういえば先程もそんなことをおっしゃってましたね。
それは、海底にある神殿ということですか?」
「そうさ。」
クロードは思った通り、リュックの言葉の内容が理解出来ないようだ。
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