1人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
僕の名前はゆうき。
中1。
1番の親友かいとは死んだ。
重い病気だった。
あの時かいとは病室に飾られていたマリーゴールドを見つめていた。
「ゆうき。俺が死んでも友達でいてくれよな」
彼はそう言った。
マリーゴールドと一緒に飾られていたスプレーマム。
「そういえばさ、スプレーマムってさ、別れの悲しみとか絶望とかそういう花言葉だったけどすぐにそんな感情忘れて。俺たちはマリーゴールドで繋がっていよう」
僕は弱々しかったかいとの手を握った。
「忘れるわけないよ!……君との思い出はずっと心の中のアルバムにしまっとくね」
翌日、幸せそうな顔でかいとはこの世を去った。
ーー忘れないマリーゴールドーー
かいとがあの時僕に言ってくれなかったら悲しみのどん底だったかもしれない。
天国のかいとへ。
ありがとう。
マリーゴールドの花言葉、
友情。
最初のコメントを投稿しよう!