犬好きの日々

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「ね〜パ〜パ〜‼︎」 私は父を揺さぶり起こした。 「もぅ…なんやねん咲季(さき)…パパ眠たいねん…」 父はうっすらと目を開け、そしてまた閉じ…ようとする前に! 「犬飼いたあああああああい!!!!!」 私は耳元で叫んだ。 当然…父は飛び起き、耳を押さえた。 「うるっっっっっっっっっさいねん!パパ眠たいって言ってるやろ!それになぁ!ここはマンションやから飼われへんって言ってるやろ!いい加減にしなさい!!!」 私はその言葉を聞き、しゅんとうなだれて自分の部屋に戻った。 「パパったら酷いよねぇ…。パパも飼いたいくせにね…」 私はぬいぐるみの犬を撫でながら話しかけた。 …なぜかぬいぐるみが頷いているように見えた。 私は市菜 咲季(いちな さき)。小学5年生の女子。 今は5月27日。学校がある。 「めんどくさいなぁ…」 私は制服に着替え始める。
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