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「咲季〜朝ごはん出来たわよ〜早く来なさ〜い…ふわぁぁ…」
母が眠そうに私を呼ぶ。
「あっちょっと待って〜髪の毛ボサボサ〜(泣)」
急いで髪を整えて……よし!
「いただきまーす」
今日の朝ごはんは食パンと目玉焼きとウインナーと…うっ………
「ママ〜(泣)トマト入れないでって言ったじゃ〜ん!」
私はまだ着替えている父の皿にトマトを移しながら母を睨みつけた。
「あれ〜?そんなこと言ってたっけ〜?ママ眠たいから寝るね〜
あ!全部食べるのよ!もったいないから!」
そう言い残すと母は寝室に戻っていった。
「もったいない婆さんめ(ボソッ」
私は食パンにかぶりついた。
「いってきまーす!」
私はリビングに向かって大声で叫んだ。
「いってらっしゃーい」
「気をつけてね〜」
父と母が答えてくれた。
たとえどんなに眠くても、絶対に返事してくれるから、本当にいい家族に生まれたなぁ〜って思う。
ハァ…ハァ…
「お‥お待たせ…疲れたぁぁぁぁぁぁぁ!」
私は友人にもたれかかった。
「ねぇ、もう30分なの!早く行くよ!」
この子は吉沢 香織(よしざわ かおり)。幼稚園の頃からの幼馴染みで、奇跡的に1年の頃からずぅ〜っと同じクラス!優しくてしっかりしてて、まるでお姉ちゃんみたいだなぁ〜ってずっと思ってる!
「って、えええええ!?もう30分!?急がなきゃ‼︎」
2人で学校まで走る、走る、走る…。そして…
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