空白の頁No.1

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空白の頁No.1

人の意思とは脆いものだ。 どれだけ気丈に生きていたつもりでも、自分とは違う誰かが介入したとき、あっさりと崩れてしまう。 他人の思想に流され、些細な言葉に傷付く。 どうだろう、君は他人に一切左右されず生きていけると誓えるだろうか。 君が何と言おうと、答えはNOだ。 君はこれから幾人と出会い、その度に君は自分の意思を見失うだろう。 だが、決してそれを悪いものだと決めつけてはならない。 君の意思が(くじ)けたとき、君を深い海から救いだすのもまた、君ではない誰かの存在だからだ。
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