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たどり着いたのは豪奢な洋館。 奇妙なのは、洋館の塀の中…要は敷地内に洋館より一回り小さい教会が立っていることだ。 「…なんかなんでも混ぜればいいみたいな感じね」 私も思ったことを図らずも口にしてくれた西園寺さんになんとも言えない表情を向ける。 「…さて、行きましょうか」 門を開き、足を踏み入れたその時だった。 『ーーーーーーーーーーーー…!』 モンスターを感知した時に感じるあの耳障りな金切音(ハザード)。 だが、通常僅かで終わるはずのそれは延々と鳴り響く。 その異様さに呑まれ、城戸真司達は顔を歪める。 私と西園寺さん、耶俥さんは何時(いつ)になく気を張りつめ、周囲を伺う。 「おい…なんなんだよアレ」 不意に耶俥さんが言葉を発し、目を向けた先には… 『『『『ヴ…ヴ…ヴ…!』』』』 群れというのすら生温い。 白い不気味な魔物(モンスター)、シアゴーストの軍勢がこちらに向けて歩を進めていた。 「「「「「「「っ…!変身!」」」」」」」 対峙すべく、全員が構え、変身する。 始まったのは最終決戦か それとも…世界の終わる日か…。 その時の私達には見当もつきませんでした。
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