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「ガァアアア!」
牙を失いながらも鎌首を擡げる蛇。
…手負いの獣は恐ろしいというが、もう奴に勝ち目はない。
『ーFinal Ventー』
「っっ!」
現れた黒龍が蛇を弾き飛ばす。
「…っはぁああああ」
黒龍が周囲を舞うと共に、俺の身体が浮遊する。
「!!!」
奴が気づいた時には、既に足下が黒炎の呪縛に捕らわれていた。
「だぁあああああっ!!」
黒い炎そのものと化した俺の左足が奴を貫き
「まだだ…まだ…!」
永劫の戦いを求める狂戦士は、断末魔を残して、塵と消えた。
ドゥン!
「………。」
降り立った直後、発砲音が響く。
見れば、倒れ伏していたゾルダが銃弾を放ったモノらしい。
肩の装甲から煙があがっている。
「…そういえばお前も倒すって言ってたな。お前自身に恨みはないが」
「戦わなければ生き残れない」
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