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「やれやれ…トドメを刺さなかったのは失敗だったか」
頭を掻く白騎士の言葉にナニカが揺れる。
「…わざと見逃したとでも言うのですか?」
ナニカが突き動かし、身体を起こす。
「彼等を助けようとしている君達には良い事なんじゃないのか?何をそんなに怒るんだ?」
城戸真司は無事だった。
だとすれば彼等も無事ということなのか。
「………を………な」
「ん?」
「人の命を、弄ぶな!」
『ーAdventー』
現れる漆黒翼。
「っとお!」
突撃を躱し、私との距離をとる。
「外したっ…!」
「危ないなぁ…私から手出しする気は無かったのに」
「どの口が言う…!」
「そりゃ仰る通りだな…」
『『ーSword Ventー』』
私の手には漆黒の鎗。
奴の手には金の薙刀。
交錯り爆ぜる力。
その終わりは果たして…。
来るのか。
来て、凪川零は…冬摩さんを救えるのか。
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