1戻ってきました!

7/7
前へ
/108ページ
次へ
『だ、大丈夫か。まだ、起きたばかりだから、頭が混乱……』 「私はもう、大丈夫です。すぐにでも行動を開始したいと思います。女神さんたちは、私に協力してくれますか?」  カナデの瞳は、目標ができたことで、ぎらぎらと輝いていた。 『なんか、妙なやる気だが、これは協力してよいのだろうか』 『ま、まあ、物は試しということもある。こやつの話を聞いてからでも、協力は遅くないだろうよ』  女神と悪魔、今はホワイトとブラックが話し合っているのが聞こえないのか、カナデは自らの目標を大声で宣言する。 「この世界の女性の意識改革を私は行うぞおおおおおおおお」 「どうされました?」 「何事だ!」  大声で叫んだカナデに、扉の前で控えていた護衛の騎士たちが驚いて、慌ててカナデがいる部屋に入ってきた。防音がなされているはずの扉越しにも、カナデの声は聞こえたらしい。  こうして、カナデの新しい人生が改めて幕を開けたのだった。
/108ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加