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『だ、大丈夫か。まだ、起きたばかりだから、頭が混乱……』
「私はもう、大丈夫です。すぐにでも行動を開始したいと思います。女神さんたちは、私に協力してくれますか?」
カナデの瞳は、目標ができたことで、ぎらぎらと輝いていた。
『なんか、妙なやる気だが、これは協力してよいのだろうか』
『ま、まあ、物は試しということもある。こやつの話を聞いてからでも、協力は遅くないだろうよ』
女神と悪魔、今はホワイトとブラックが話し合っているのが聞こえないのか、カナデは自らの目標を大声で宣言する。
「この世界の女性の意識改革を私は行うぞおおおおおおおお」
「どうされました?」
「何事だ!」
大声で叫んだカナデに、扉の前で控えていた護衛の騎士たちが驚いて、慌ててカナデがいる部屋に入ってきた。防音がなされているはずの扉越しにも、カナデの声は聞こえたらしい。
こうして、カナデの新しい人生が改めて幕を開けたのだった。
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