永遠の愛

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 音葉とは、いろいろなところに行った。音葉が好きなのは、公園や緑のあるところ。様々な思い出が積み上げられ、僕は音葉と居ていつも幸せだった。今歩いてるこの公園も、僕たちにとっては、思い出の場所。音葉と付き合いだして最初の夏、あの大きな木の下で、愛を誓った。  音葉は、その木の前で立ち止まり、空を見上げる。少し遠い目をしたような横顔を僕は眺める。視線に気づいて、チラリとこちらをみる音葉。 「こんな幸せ……。この先も、僕とずっと一緒にいてほしい……」  音葉は、軽く頷き頰を赤らめる。そして、繋いでいた手を強く握り、歩き出す。緑の中で、風にそよぐ音葉の銀色の長い髪。前を歩く音葉の姿を見て、僕は、音葉を一生幸せにすると誓った。
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