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「してたし。おぼえてないだけでしょ。あの頃は可愛かったな。」
「もう、今は虫くらい平気だし。」
君はそういって頬を膨らませていた。
「そんなこと知ってるよ。」
「何で姉ちゃんが知ってんの。」
君は怪訝そうにそう聞く。
「それはね…愛の力です。」
「…っ。なんだそれ。」
君は私の言葉を聞くと、ふっと笑った。
「ちょっと、そこ笑うところじゃないからね。」
「いや、だって。愛の力とか。マジ無理。」
そういってお腹を抱えている。
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