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天井の白さが眩しい。
目を覚ますとそこは、さっきいた自分の部屋ではなかった。
いつから眠ってしまったのだろうか。
部屋には、さっきまで着ていた制服が掛けてある。
「咲、意識が戻ったのね……、本当によかった。」
お母さんは、慌てて看護師さんを呼ぶといいナースコールを押した。
ここは、病院だという。
私は、脳出血で学校で倒れてそのまま
救急車で運ばれて一ヶ月間意識が戻らなかったと教えてくれた。
その場にいた姉の花<ハナ>がお父さんに電話をすると言って病室を出た。
花は、高校三年生で受験生で、医師を目指しているのだとか。私立の難関進学校で大学附属といういわば秀才と天才という生徒が通っている名門校に通学している。
カレンダーをちらりとみる。
今日は、五月二十日で月曜日。平日のはず。なぜ姉がいるのだろうか?
学校は、片道一時間半かかる場所まで通っているのに。
そんなことを考えていると花が口を開いた。
「大事な妹が生きるか死ぬかの時に学校に普通な顔して行けるわけないじゃない……。」
普段の姉ならば、学校に遅刻するなんてあり得ないなんていっていたのに
随分と変わったのだなと不意に思う。
少し前まで、自分の部屋に居て
誰かに呼ばれた感覚……。
あれは、気のせいだったのだろうか‐‐‐。
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