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勘解由小路真琴の日常
元警察庁祓魔課の悦楽 我が愛しのリリス編
勘解由小路降魔の妻であり、4人の子供の母親である勘解由小路真琴の日常は、下着を脱ぐことで始まるといってよかった。
田園調布の勘解由小路邸では、家全体が真琴と勘解由小路の愛の舞台だった。
リビングで、キッチンで、トイレで、浴室で、所構わず勘解由小路は真琴を求めてきた。
並んで廊下の窓から庭の木を見ていたはずが、気がついたら真琴は片足を上げ、勘解由小路を受け入れていたこともあった。
いや、鳥が鳴いてるの見てたらそんな気になった。
勘解由小路はそんなことを言っていた。
鳥のさえずりは求愛行動であり、それに触発されて行為に発展していたとしたら、勘解由小路は動物じみているとしか思えず、受け入れた真琴も同様だった気がしていた。
通りかかったメイドの根来がギョっとしたのが解った。
思えば家のそこかしこで行為をしていて、メイドに見咎められないはずがない。
興津も楓も鳴神も、トキですらうえ?っという顔をしたあと、溜め息を吐いて去っていく。
最初こそは気にしていたが、今では気にもならなくなった。
最近などはばったり会った興津に、
「あん♡あ♡興津さん♡買い出しに♡うん♡行かれるなら♡ああ♡降魔さんに精のつくものを♡見た通り♡ひいん♡今日はいつもより♡激しいんです♡ああ♡あああああああ♡しゅごいたくしゃん♡愛していましゅ降魔さん♡赤ちゃんがほちいのでちゅ♡」
いっぱい作ろうな?マコマコ♡
勘解由小路はそう言って尚も続けていた。
男性の連続性というものを、真琴は誤解していたようだった。
通常の男性は、立て続けに行為をすることは出来ないらしかった。
例えば、真琴のお腹の奥に、男性の精を流し込む行為であるが、普通は精々一回から二回まで、そこでインターバルを要するのが普通らしかった。
勘解由小路しか男を知らない真琴の男性の基準は勘解由小路だった。
真琴は覚えていた。双子が出来たあの一週間、のべつまくなしに勘解由小路と絡み合った初めての行為の際、真琴は67回、お腹の奥に勘解由小路の精を感じていた。
普通、夫婦生活は、長くなるほど回数が減っていくものだと思っていたが、明らかに、勘解由小路が真琴を求める回数は増えていっている気がしていた。
特に、末子の緑を産んでからは、目に見えて勘解由小路は真琴を求めているようだった。
ふと考えていた。勘解由小路の気持ちを。
真琴は生来的に多汗症のきらいがあった。
空手をしていた10代の頃は、一稽古ごとに全身がびっしょりに濡れていて、毎回着替えていたほどだった。
勘解由小路と行為をする上で、一番真琴が気にかけていたのがそれだった。
特にあの日、真琴はシャツの汗脇染みを気にしていたほどだった。
今も、勘解由小路に見つめられ、密着する度に、真琴は大量発汗していた。
むしろ勘解由小路はそれを喜んでいる節があった。
勘解由小路と絡み合うと、真琴は上から下まで汗でぐっしょりになるのだが、勘解由小路は嬉しそうだった。
汗でびっしょりになった髪かーわーいーいー。汗が滴っちゃって。どうしてこんなに可愛いんだろう?ああおっぱいも汗でヌルヌルじゃないか♡太腿から尻にかけてびっしょりになった真琴と絡み合っちゃうぞ♡これいい?角度は代えても深さは一緒だここが弱いんだよな?初めての時から知ってたもんね。あああああああ。汗でぐっしょりな背中ぺろぺろしたい。尻こっちに向けて。ああ柔らかい。ふにゅふにゅのマコ尻最高だぞ♡
勘解由小路は、どうやら匂いで昂っているようで、友人に、弟子に鼻が利く男がいるが、時折それ以上に鋭敏である気すらしていた。
タバコを吸わないからか。真琴の生理の匂いすら嗅ぎ分けたのだ。
ああしてる内に始まっちゃったのか。今日は仲良く寝ような。
その日の夜はとても健全で幸せな眠りについた。
真琴は、勘解由小路のことを考えると、自然に体が疼いていることに気がついていた。
今日は議員の会合の日であったが、真琴はサボるつもりになっていた。
議員としての真琴の業務の8割は、勘解由小路の介助で、残る2割の内の1割は東京嫌煙家連盟の仕事に、あとの1割は、最近立ち上げた愛冥会空手の館長としての業務、あとはイベント等の顔出し程度だった。
あとはどうにか真琴と知己を得たいタバコ会社の人間のおべっかを聞くだけ。館長としての業務は精々大会の出席程度。
元々が勘解由小路の補助であるならよしとして当選した以上、勘解由小路が家にいるなら出る必要性を認めなかった。
はっきりと降魔さんの為と有権者には告げていた以上、当選した有権者の責任であろうと思う。
気がつくと、真琴は寝室のベッドに横たわり、一人下着に指を這わせていた。
降魔さんが執着している真琴のアリスちゃんの確認作業だった。
ゆっくりと、真琴は指先の感触を確認していた。
ブラジャーからは母乳の匂いがしていた。
ブラジャーをずらし、下着をずらしている。
あ♡ああ♡ハアハア♡降魔さん降魔さん♡
そうしていると、扉が開いて勘解由小路が入ってきた。
勘解由小路の視線の先には、真琴のアリスちゃんが入り口を広げていた。
うわーい!勘解由小路はそう叫んで上着を脱ぎ捨て真琴にのしかかかった。
ママ乳おっぱいママ乳おっぱい。そう言いながら勘解由小路はおっぱいに吸い付いていた。
勘解由小路の匂い。真琴はじんわりと汗ばんでいた。
しばらくおっぱいに這い回る舌の湿った感触を感じていた。
これを準備期間と真琴は考えていた。
この間に真琴は下着を脱ぎ捨てようと紐に手を伸ばした。
その手を、優しく勘解由小路が押さえた。
ああ♡貴方が脱がしたいのですね。降魔さんしゅてき♡
真琴はすんなり体を開いた。勘解由小路の望むままに動くことに決めた。
荒い勘解由小路の吐息に惹き付けられた。
勘解由小路の唾液を欲していた。
唾液と血液は成分が近似している。
血液を求める肉食生物の相といえた。真琴の魂に住み着いた毒蛇の王、妖蛇バジリコックの性質だった。
初めての時は対面にしがみついた勘解由小路の左肩を噛み切ったのだった。
勘解由小路の鮮血に酔っている内に、勘解由小路は真琴の体内で果てたのだった。
キスは確認行為だった。控え目なキスが、やがて荒々しい舌の絡み合いになった時、もう準備は整っていた。
真琴はもう、勘解由小路のオスヘビちゃんのことしか考えられなくなっていた。
口から離れた舌が、ゆっくりとお腹やお臍を這っていき、やがて太腿に至った。内腿をひとしきり味わったあと、勘解由小路の熱い吐息が下着にかかり、ぺろっと捲られた。
おやあ?アリスちゃんもう準備出来てるんだね。凄い、濃密なアリスちゃん臭がするぞ♡
いやん♡恥じらったが実際嫌がることもなく、股関節が浮かび上がっていた。
オスヘビちゃんが欲しい。それは真琴のサインだった。
紐の結び目に、勘解由小路の口が当たった。
紐は口で解くのが勘解由小路のいつものやり方だった。
半分ずらされたブラジャーだけが、真琴のプライバシーを隠していた。
Tゾーンの手入れには気を使っていた。
ここがだらしない女では、いたくなかった。
特に毛の手入れに関しては、勘解由小路はうるさかった。
取り立てて叱責するような無粋な真似はしないが、それは注意深く観察してくるのだ。
下の毛周辺の手入れは、昔は三鷹さんに、今は三田橋さんに一任していた。
今回は合格だったようで、脱がされた下着を一嗅ぎしてぱさっと置いた。
この辺りから、真琴はドキドキが止まらなくなった。
カチカチのオスヘビちゃんが、アリスちゃんの周りを擦っていた。
固い肉が、真琴の柔らかい部分、特に肉目を刺激していた。
あん♡もう我慢出来ないでしゅ♡
真琴の体から、力が抜けていった。
真琴のアリスちゃんは十分に潤っていた。ゆっくりと、オスヘビちゃんがお腹の奥に侵入してきた。
勘解由小路の体の重みと、みっしりと隙間なくオスヘビちゃんを包む快感が、真琴の心を満たしていった。
真琴には、どうしても耐えられない弱い部分がある。子宮口周辺の窪みに、勘解由小路のオスヘビちゃんが触れていた。
勘解由小路は、確実にそこを捉えようとして、腰をよじり、深く腰を沈めてきた。
はあ♡ああ♡あん♡あん♡
真琴は勘解由小路の背中を強く抱き締め、オスヘビちゃんを深く導いた。
こういう時は夫婦の連携が肝要だ。ほんのわずかな角度の変化に対応出来ないと、非常に見苦しいことになりかねない。
とりわけ勘解由小路は体に障害があり、動きづらいのだ。
特に左腕がネックだった。
左手の麻痺は、勘解由小路の体を支えることが出来ないのだった。
勘解由小路は当たり前のように適応していた。匍匐前進のように、真琴に密着するように顔を寄せていた。
汗が伝う首筋に唇を這わせてきた。
真琴は身を震わせた。最早全身が性感帯になっていた。
汗でしとどに濡れた髪を抱き寄せ、勘解由小路は真琴の口腔を味わおうとした。
しばし、互いの頭を寄せ合い、舌を絡ませ合う淫靡な音と、アリスちゃんに腰を打ち付ける音が響いていた。
いつしか真琴は1度目の絶頂に達していた。
下腹部が震え、太腿が、思わず勘解由小路の横腹を挟んでいた。
奥のそこいい♡ああ♡オスヘビちゃんが♡
真琴は腰を浮かしていた。勘解由小路はその動きを察知し、上体を起こして打ち付ける角度を変えた。
真琴の腰の下にクッションを挟み込み、尚も腰を動かし続けた。
ああ♡駄目でしゅ♡オスヘビちゃんおっきい♡あ、オスヘビちゃんの頭がぷくっと膨らんで。
出すんですね?降魔さん。出したらきっと、赤ちゃんが。
赤ちゃん♡赤ちゃん欲しい♡マコマコは、大好きな降魔さんの赤ちゃん欲しい♡
腰を打ち付けられる度に揺れるおっぱいに、勘解由小路はむしゃぶりついた。
思わず吹き出していた母乳を舐め回しながら、勘解由小路は腰を深く打ち付けたまま固まった。
ああ。ああああ。
勘解由小路の呻き声と共に、真琴の体内に解き放たれた精は、思った以上に熱を帯びていて、3億の可能性となって真琴の中に満ちていった。
頭が真っ白になっていた真琴は、勘解由小路が膝を閉じようとしていたのを察知して、繋がったまま、体を反転させた。
射精した直後の勘解由小路のオスヘビちゃんは、今も反り返るように剛直していたのが解った。
ああ♡中でおっきくなって♡あん♡あん♡
ああああ♡!嫌!それ舐めちゃ!ひいん♡
感じたことのない猛烈な快楽があった。
本来存在しないはずの何かを、勘解由小路が舐めていた。
甘噛みする歯の感覚と、根本を舐め上げる感覚は、挿入を続けたオスヘビちゃんの感覚と相まって、真琴を一気に快楽へと押し上げていった。
汗でびしょびしょになっていた背中を舐める感触は、背中以外の何かを舐められ、真琴は今まで感じたことのない、強い強い絶頂に至り、真琴は崩れ落ちていた。
気絶してしまった真琴の荒い息を感じながら、2度目の射精をした勘解由小路は息を吐いた。
「凄く気持ちよかったぞマコマコ♡ただ、これはどうしたもんかな?知らなかったんでぺろぺろしてみたら凄い反応があった。寝てる内に切っちまうか。三田橋さん。いるか?」
現れた三田橋さんは、思わず面を外していた。
「ああそんな。彼女は猊下に封じられたはずです」
ああ。頷いて目を落とした真琴のうつ伏せの姿に、勘解由小路はかすかに意馬心猿していた。
腰まで伸びた艶やかな緑髪、小さな蝙蝠羽根、三角の尻尾。
「髪はともかく、流石に羽根と尻尾は切れんな。どうしたもんかな。俺としては十分可愛かったし。イタズラしようにも全部吸いとられた。この永久不滅の永久機関の如き俺が、2回で打ち止めとは本当に恐ろしいな」
奪精。
勘解由小路に轟沈させられた可愛い妻は、要するにリリスになりかけていたのだった。
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