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心と朝ご飯を食べて二人で部屋に戻る。
はるひたちの階は一人部屋の階で四人ともこの三階だ。はるひの部屋の右隣が大知で左隣が悠で向かいが心だ。
カバンを持って部屋を出ると心と悠が待ってくれていた。
「悠は友達と行かなくていいの?」
「友達って?」
「さっき食堂で一緒だった子。」
「別にいいよ。はるちゃんの方がいいし。」
「あっそ。」
内心では僕の方が良いと言ってくれたのは嬉しいのに素っ気ない返事をしてしまった。
「春陽、悠それより、急がないと遅刻するぞー。」
「あっうん。」
「そうだね。はるちゃんは歩くの遅いから。」
「別に早く歩けるよ!」
小馬鹿にしてくる悠に言い返した。
「じゃあ、はるちゃんが早く歩けるようにカバン持ってあげる。」
僕からカバンをヒョイと奪って先を歩く。
「春陽行くか!」
「ハンカチ持ったか?忘れ物ないか?」
いつものように僕を子ども扱いしてお母さんのような色々聞いてくる心。
「もーそんなに心配しなくても大丈夫だから!」
こんな感じで今日も登校だ。
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