本編

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「ハンバーグ!ハンバーグ!」 歌いながら食堂まで移動した。 「はるちゃんは歌も好きなんだね。」 悠が僕の頭を撫でた。 「もー!悠はすぐに僕を子ども扱いするんだから!」 「してないよ!」 「してるもん!」 「はる、いじけてたら悠は友達多いから一緒に食べてくれないぞ。」 「やだっ!悠は僕のなのに〜!」 「ちょっと待て!春陽と悠はそういう関係なのか?抜け駆けなしって言ったのに!悠〜!!」 「そう意味じゃないと思うけど?な?はる。」 「そういう関係って?そういう意味って?何?」 「ほらね、はるちゃんがそそっかしい発言するから。」 「ん?何がどうなったの?僕何か言った?そそっかしいって?」 「それよりハンバーグ食おうぜ!」 「あ!!ハンバーグ〜。」 「俺が並んでくるからお前らは席取っとけ。」 「さすが大知だね!カッコいい!」 「はるちゃん、大知だけ?」 「えっ?」 悠の顔がどんどん近づいてきてもう目の前だ。 キスしそう。 「ストーップ!!」 心が大きな声を出したおかげで我に帰った。 「ゆっ、悠!人前でそういうことしないでよ!」 「人前じゃなかったらいいんだ。」 「そっそうじゃなくて…。」 「大知だけじゃなくて俺もかっこいいでしょ。」 そんな真顔で見つめられたら恥ずかしいのに。 「うん…うん。」 「二人とも俺の存在忘れてるだろ。」 心がいじけてしまった。 「お前ら何してんだ。人が並んで取ってきてやったのに席もないのか。」 「ごめんなさい…でも座れそうだよ。」 みんなで並んでハンバーグを食べた。
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