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何とかベルファンさんを風呂から救出して-- 気絶してるけど-- 食堂に戻ってきたら、どうやら女子会は終了の様子。
僕達はそれぞれに部屋が充てられているけど、ギルドマスターは何処に私室があるんだろう? このまま放置してたら風邪をひくんだけど……。
「適当な椅子に座らせて、毛布の二枚でも掛けておけ。 普段からボロを着ているのだ、湯冷め程度でどうこうはならん」
「は、はぁ……」
「クラリス、部屋へ戻りましょう。 久々に柔らかいベッドで寝れるわ」
「エリオットとアイリスもゆっくりと休め。 おっと、今晩はルミも一緒だったか」
「ママの隣で一緒に寝たい!」
「うんうん、お兄ちゃんは床で毛布にくるまってれば大丈夫だから。 ルミと一緒ならベッドは広いよ」
「僕だけ酷い扱い……! って、ベルファンさんの方が酷いか」
「気絶したまま放置されて毛布だけっつーよりは、遙かにマシだぁなぁ」
「ナコちゃんも一緒に寝るの?」
「俺様ぁ、湯たんぽ代わりなんでぇ」
「ゆたんぽ?」
「抱いて寝ると温かいの。 ナコルっていつもは可愛らしさの欠片も無いけど、寝るときだけは役に立つよね」
「わぁい! ナコちゃんと一緒に寝る!」
「まぁ、そう言う感じで…… 解散かな?」
それぞれが部屋に戻って、眠る前のひと時を過ごす。
僕はアイリスの長い髪に櫛を通しながら、ルミはその様子をベッドの上から眺めながら。
「ママの髪って本当に綺麗で素敵……!」
「そう? お兄ちゃんがお手入れを手伝ってくれてるお陰でもあるんだけど」
「パパ、私の髪の毛もお手入れしてくれる?」
「良いよ、さぁ次はルミの番だ」
テーブルの椅子からアイリスが退くと、ルミがちょこんと座ってくるのだった。
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