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「…ってなわけでホント散々な1日だったよ…。」
放課後の美術室で悠斗は慎太郎と今日の出来事を交換した。そろそろ新入生に見せる為の作品を作らないといけないのだが、色々ありすぎてそれどころではない。
「初日でお前の秘密バレちゃったな」
慎太郎が笑う。
「そうなんだよ!もー、絶対明日からいじられる!」
「でも、安心した」
「えっ?何で?」
「何だかんだ楽しそうじゃん。悠斗」
…確かにそうだ。今日1日大変だったし、恥ずかしい思いもしたけれど、楽しかった。
「そうだね、楽しかったかも」
「明日から授業も始まるしさ、お互い楽しんでこうぜ!」
「うん!」
昨日は2-Aになった事を最悪だと思っていた。まだまだ、不安な事はたくさんあるけれど今日はもう最悪だと思っていない。むしろ
これからの1年間がグッと楽しみになった。
『明日も、頑張ろう!』
美術室の窓から見える夕日を眺めながら、悠斗は1人気合いを入れたのだった。
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