秋 ~儚い恋、短い愛~

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秋 ~儚い恋、短い愛~

 私は想いを試されている。  私は今、涼風に吹かれながら、枯れた朝顔を見ている。  想い人である彼女と一緒に。  彼女がプリーツスカートを広げ、プランターの前にしゃがみこんだ。 「朝顔、青くて綺麗だったね」  もう抜くね、と彼女が乾いた(つる)を握る。  私はこわばった声で止めた。 「蔓と種は残そう。……蔓でクリスマスリース作れるから」 「璃々子、物知り」  彼女がほほえんだ。  物知り?  青い朝顔の花言葉を私に教えたのは、あなたの癖に。 *青い朝顔の花言葉……儚い恋、短い愛
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