序章 俺の相棒

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 俺が今隠れている土嚢に敵の弾が容赦なく降りかかってくる。  痺れを切らし、前に出ていったツケがもう回ってきやがった。  味方も次々と撃たれていった。  いつの間にかフロントラインが下がっており、こちらが押されている。  俺の相棒は少しばかり図体がデカい。お蔭で相手にもバレてこの有り様だ。  まだいる味方も自分たちのことで手一杯で増援や援護は期待できない。  そうこう躊躇していると横からも弾が飛んできた。  どうやら右側の味方は全滅したらしい。  運よく傾斜で俺の存在には気づいていないみたいだが時間の問題だ。  俺は今両腕で抱えている相棒の残弾を確認しながら、こいつとの出会いを少し思い出した。
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