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「でも、このロマンがいんだよな」
俺は誰に言うでもなく、そう一人呟くとグリップを強く握りしめた。
こうしてても埒が明かない。
身を乗り出す決心を固めていざと言う時、ふと右前のブッシュがガサガサと揺れた。
相棒を地面に起き、太もものハンドガンを握る。
外さないようアイアンサイトでよく狙い、トリガーを引き絞った。
襲ってくる裏太股の痛み。
背後を振り返ると少し離れたところにこっちを向く銃口があった。
「ヒットー!」
撃たれた。そう思いヒットコールをすると目の前でも手を挙げる人が。
一人は道連れにできたことに満足しつつ、俺は相棒を掲げて戦場を通り抜けた。
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