第1場 真夏の戦

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 8月上旬、朝、快晴。  俺はデカいケースを台車に載せて駅のホームに降り立った。この時既に汗ばんでおり、かなり疲れている。 「本日も誠に晴天なりってな。時々曇りって嘘じゃねぇか」  今日サバゲーをしようと思ったのは、天気予報で時々曇りとあったからだ。  遠足日和とはよく言うが、サバゲーする上でこの天気は地獄以外の何物でもない。  ただでさえ俺のはデカいし重いのに……。  ずっと鳴いている蝉の声に辟易しつつ、俺は集合場所に着いた。  どうやら俺が一番乗りみたいだ。
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