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ノーネーム
大切にしまいこんだ昨日
両の手でそっと そっと
塞がり始めた今日
密やかに ただ密やかに
目覚ましをかけ忘れた明日
緩やかに ただ緩やかに
何かに追われて 何かを恐れて
夢さえも忘れて
逃げ込んでみたユメの世界
退屈な日常なんてどこにあるの
慌ただしく通りすぎる人混みのなか
色はどこへ消えるだろう
僕はどこで生まれるだろう
解らないくらいがちょうどいい
名前も持てないこの感情はきっと
自分であることのイメージなんだろうけど
色付いた景色のむこう 退屈な日常
わかっただけじゃ辿り着けないね
いつかは見えるのかな 僕の色
灰色の昨日さえも塗り替えて
何の制約もない明日へと
アラームは最大音量で
目覚める五分前の世界
夢からさめれば今日も退屈な日常
ユメからさめればまた窮屈な日常
名もなき僕の名もなき日常?
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