《1-①》 予感 ・進路

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《1-①》 予感 ・進路

自転車のバッテリーが切れる予感がした潤子は 登り坂の途中で一瞬、空を見て 足に力を入れた積もりが 予感は的中して 電動自転車のペダルは急に重くなり その場に足を着いてしまった潤子。 その現象は…。 なんだか潤子の人生に似ている。 小川潤子、旧姓 福島潤子 41歳は 現在 人生の坂道で停滞中だ。 人生にはいつも曲がり角があり そんな時 潤子は必ず予感を感じるが それは ”予感 ” なだけで 決して 良い結果になるという意味ではない。 いや、予感は…。 大抵、悪い事が起きる時に感じるのか。
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