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「…なかなかモテてたみたいじゃん、花瀬。それに、その佐倉って子。話聞く限りじゃあ、お前の事好きなように感じたけど?結局どーなったんだよ?」
ニヤニヤしながら鵜飼が問い詰めてくる。俺はあっさり言った。
「告白された」
「うおー!」
鵜飼が祝福と嫉妬の混ざった目で俺を見てくる。
「おめでとう!リア充爆発しろ!それでその後どうなったんだよ?」
「今は音信不通。どこ行ったのかも知らないよ。高校違ったし」
「え~っ!遠距離恋愛とも呼べねーじゃん。つまんないなー。じゃあさ、告白された時の事教えろよ」
「え?まあ、いいけど」
その時、次は〇〇駅です、と電車内にアナウンスが流れた。会社の最寄り駅まであと少しだ。
「あー…もう少しで会社か」
「なら、早く早く」
急かす鵜飼に、俺は再び口を開いた。
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