2.

2/6
前へ
/151ページ
次へ
時計は3時。 終電をとっくに逃し、目の疲れに集中が途切れる。 「ハア…とりあえず仮眠とるか」 独り言を言いながら、腰を伸ばして席を立つ。 この部屋から出てフロアの奥に行くと、仮眠室があり、シャワーも完備されている。 シャワーを浴びたいが、時間がないし、眠気が勝つ。 ドアを開けて仮眠室が並ぶ廊下に足を入れるとちょうど個室から、営業の羽野先輩が出てきた。 「ヨッ、お疲れ…」 他も寝てる部屋があるから小声。 「お疲れ様です…」 「大丈夫か?顔色悪いぞ」 羽野先輩の手が俺の頬を撫でる。
/151ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加