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工藤が来た。
「ハアッ、ギリギリって言っただろう。今蒲田の方が終わった。後少しだ、待て」
「チェックはどうなってる」
「それも後少しだ。半分プリントアウトしてるから、先に再チェックしてくれ」
「これだな、分かった」
「藤木さんは?」
「他をチェックしている」
チラッと工藤を見る。
多分、初めての仕事でテンパってるのを見て、それを振ったのだろう。
お優しいことだ。
何だか荒む気持ちを自傷気味に笑い、仕事に戻る。
「何だ?」
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