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今日も残業、昨日も残業…っていうか、ここ最近、定時で帰れた試しがない。 「幸津(さいつ)、お疲れ〜!やっぱり居た!助かり〜!」 この声は同期で営業の蒲田(かまだ)。 「お疲れさん、今日は受付終了だ。じゃあな」 「え〜!酷くない!ちょっと頼む。これ明日中に出さないといけないんだよ」 蒲田が無理やりファイルを押し付けてきた。 「明日中!お前、冗談は顔だけにしろよ」 「幸津ヒドイ〜、この可愛い顔に嫉妬してるのね」 ヨヨと泣き崩れる蒲田にデコピンを一発かます。 「イッタ〜、マジで痛い」 オデコを摩る蒲田を睨むと 「ごめん。もう冗談は言いません。本当に頼みま〜す」
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