1.

4/6
前へ
/151ページ
次へ
最後の方は叫びに近い。 「ハア…分かった。明日ギリギリになるぞ。後はお前がなんとかしろ」 「ありがとう、さすが幸津様。今度奢るから」 「ああ、ガッツリとタカってやる」 「ワア〜、程々にして〜」 そう言いながら、逃げるようにドアまで行き、手を振って出て行った。 ハア…次から次へと。 このままじゃ俺は絶対、過労死する。 ため息を吐きつつ、ファイルを確認していると ドアの開く音がして、2人が入ってきた。 「ああ、居た。ほら居ただろ」 新入社員の藤木さんにそう言っているのが、同期で営業の工藤(くどう)
/151ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加